最も代表的な頭痛。頭の片側からこめかみにかけて脈打つようにズキンズキンと脈を打つような痛みが特徴的。めまいや嘔吐を伴うこともある。前側頭部の片側に痛みがあることが多い。女性によくみられる。
疫学調査によると、日本人の約8%が片頭痛に悩まされているといわれ、男性よりも女性に多くみられます。
・脈に合致したズキンズキンとした痛みがある
・痛みは頭の片側の時が多いが、両側の時もある
・頭痛は、数日〜数週間の間隔をおいて発作性に現れる
・一回の頭痛は数時間から3日で治まる
・頭痛発作の時に、悪心(吐き気)、嘔吐などを伴うことがある
・頭痛発作の時に強い光や大きな音、不快な臭いで頭痛が強まることがある
・明け方から目覚めの時に頭痛発作が起こることが多い
・頭痛の強い部分を手で圧迫すると、その間は痛みが和らぐ
・遅くとも30歳までに発症する
・頭痛発作の時などに下痢や発熱などの症状があらわれることがある
・血縁者の中に似たような頭痛を訴える人がいる。
国際頭痛学会による片頭痛診断基準
【前兆を伴う片頭痛】
A.次のBを満たす発作が過去に2回以上ある。
B.次の4項目のうち3項目を満たす。
・一過性の前兆があり、脳皮質あるいは脳幹の局所神経症状と考えられる。
・前兆は4分以上にわたり進展し、2種類以上の前兆が連続して生じてもよい。
・前兆は60分以上持続することはない。2種類以上の前兆が組合わさるときは、その分持続時間が延長する。
・頭痛は前兆後60分以内に生じる(前兆より以前あるいは同時でもよい)。
C.次のうち1項目を満たす。
・臨床的に器質的疾患による頭痛を否定できる。
・臨床的に器質的疾患が疑われても検査により否定できる。
・器質的疾患が存在しても、経過により片頭痛との関係が否定できる。
【前兆を伴わない片頭痛】
A.次のB〜Dを満足する発作が過去に5回以上ある。
B.頭痛発作が4〜72時間持続する。
C.次のうち、少なくとも2項目を満たす。
片側性頭痛
拍動性頭痛
中等度〜強度の痛み(日常生活が妨げられる)
階段の昇降など、日常的な動作により頭痛が憎悪する。
D.発作中、次のうち1項目を満たす。
悪心あるいは嘔吐
光過敏および音過敏
E.次のうち1項目を満たす。
臨床的に器質的疾患に頭痛を否定できる。
臨床的に器質的疾患が疑われても検査により否定できる。
器質的疾患が存在しても、経過により片頭痛との関係が否定できる。
片頭痛の治療の考え方は、大きく2つに分けられます。
1つは、 頭痛の発作が起こった際、片頭痛の痛みそのものを軽減させる治療(発作時の治療)。もう1つは、片頭痛発作の頻度を減らすあるいは頭痛発作時の痛みの重症度を軽減し、頭痛の持続時間を短縮することを目的として発作間欠期(頭痛発作が起こっていない時期)に行う予防的治療です。
現在の治療は薬物療法が主流ですが、発作時の治療のみでよいのか、あるいは予防的な治療を加えた方がよいのかは、患者さんそれぞれの病状に応じて異なります。まずは医師とよく相談する必要があります。
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